れのかのゆっくりらいふブログ

「考え方を変えたら人生が変わった」をかなえたい人のためのブログ

理解されない病

f:id:lenokablog:20190304145935j:plain

 

私が中途採用で入社してから半年。

ちょうど仕事にも慣れてきて余裕ができてきたころでしたが、会社を突然辞めることになりました。

朝起きるのがとてもつらくなり、職場にいくことに苦痛を覚えるようになったのです。

 

自分の存在価値を否定するような思いが次から次へと浮かんできて布団からでるのに苦労する日が増えてきました。

 

「私は役に立つ仕事ができているのか」

「みんな何も言わないけど、何か迷惑をかけていないか」

「私がいなくても仕事はまわるのではないか」

 

なんとか起きあがって出勤準備をするのですが、

体も頭も重く気分も落ち込んでいて出勤するまでがとにかく大変。 

電車通勤だったのですが、過呼吸になったり、風邪でもないのに咳が止まらなかったり、あぶら汗がでたり、寒気がしたり。

周りの乗車客に迷惑になるので、電車を何度もおりて乗り換えなければ職場にもたどり着けませんでした。

仕事はいつものようにこなせるのですが、なんとなく倦怠感があり、自分が自分じゃないような感じでした。

 

その時は原因はわかりませんでした。

 

どうしても出勤できない日は適当な理由をつけて休んでいたのですが、

休んでいる間の罪悪感は尋常ではなかったです。

それでもやはり出勤できない日は増えてゆくばかり。

  

そんな症状が出始めてから数ヵ月経ったある日、ネットで同じような症状を検索していたらメンタルセルフチェックのサイトが目につきました。

なんとなく自分には関係ないと思えたサイトだったのですが、とりあえずどういうものなのか興味本位で診断してみることにしました。

診断結果はまさかのうつ病」。

 

しかも重度のうつ病の疑い有りですぐに病院に行くようにとのこと。

チェックシートだけで判断できるのものなのかと不信に思いながら病院に行くべきか迷いました。

周りに相談できるような人もなく、家族にも言えずひとりで苦しんでいました。 

 

必死に職場に行く毎日でしたが、どんどん心が落ち込んでいって連続して休む日も増えてきました。

一人暮らしの独身女の私が仕事を辞めたりしたら生活ができなくなるという焦りが一層重くのしかかり押しつぶされそうでした。

 

「たぶん気のせいだ」と何度も自分に言い聞かせてきましたが、ついに限界がきてしまいました。

 

ある日、目覚ましの音で起こされると何をどうすればいいのかわからなくなって、なぜ起きたのか、何をすればいいのか、何日なのか何曜日なのか全くわからない状態。

突然全てが止まったような感じだったことだけ覚えています。

 

茫然としたまま、時間がどのくらい経ったのかわかりません。

もう一度何かが鳴っているの気づき手を伸ばしてみると携帯電話でした。

無意識に電話に出てみると職場の上司の声が耳に入りました。

会話も内容も覚えていませんが 、「とにかく病院にいかなければ」

という思いで頭がいっぱいになり、体調不良を理由にその日も休みをもらい、近くの病院へと向かいました。

受診したのは心療内科

  

「どうしました?」と聞かれても自分で何を話せばいいのか分からず

  1. 倦怠感があって朝起きれなくなったこと
  2. 会社に行くのが辛くなったこと
  3. 電車に乗れなくなったこと
  4. セルフチェックをしたらうつ病と診断されたこと
  5. 自分ではいつもと変わらない生活だったのに突然のことでわけがわからない

というようなことを話しました。

 

そこで先生は一つ一つ丁寧に質問してきました。

関係ないと思われる質問までしてきたのですが、

先生の質問にいろいろなことを思い出しながら詳細に答えていると

だんだん声が震え始め、言葉がつまり、泣きそうになってきたのです。

この苦しさを誰かに分かってほしかったんだとその時初めて思いました。

 

無意識のうちに継続的に心が抑圧されてきて

ストレスが溜まりすぎて耐えられなくなった

のだと理解できました。

 

診断の結果、「うつ病」とは診断しがたいけれども、

気持ちが不安定になったり、無気力になったりする症状のようなので、薬を飲んで様子をみることになりました。

 

病名ははっきりしないものでしたが、

この時からわけの分からない病気との長い闘いが始まったのです。

 

薬を飲みながら職場に通っていましたが、2週間経っても症状は良くなりませんでした。

次の2週間も違う薬を試してみましたが症状は変わらず。

いろいろと考えた結果、仕事を辞めることにしました。

上司には体調不良ということで退職願を提出し、それから2週間足らずで退職させてもらいました。

 

薬との相性もそうですが、先生との相性も合わないのを感じていたので病院も変えました。

いくつもの病院に通いましたが、なかなか症状が良くならないので、病院に行くことも薬を飲むことも辞めてしまった時期もあります。

病名は未だにわかっていませんが、友人曰く、症状は良くなってきていると言ってくれています。

 

こころのストレスによる病気の症状は、病院の先生にすら理解されにくいものです。

先生の言葉に傷つけられることも、何度もありました。

家族にも理解されず、ただの怠け者のレッテルを張られただけでした。

相手の気持ちは、自分ではどうすることもできないものです。

後は相手の想像力に委ねるしかないのです。

 

私は幸いにも理解ある友人を持てたのでよかったと思います。

沢山の迷惑をかけてしまいましたが、そばで寄り添ってくれています。

今でも生活が乱れたり気持ちが落ち込むことがありますが、

焦らずに今できることをやっていこうと思っています。

 

 にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村